普段からお草履や下駄をお履きになっておられる方は、どのようにすれば良いかがお分かりになると思いますが、たまにお履きになる方は、どうしたらよいかが分かりにくいケースがあるのではないかと思います。下のお草履のような場合、ハガレていますが、どうすれば…ということになるのではないでしょうか。
このようなハガレは、修理は不可能です。ただ、ハガレが小さければ、同じような色をのせることで、目立たなくして履いていただくことになります。
右の写真の場合には、爪先のハガレは接着して、胴のハガレを取ってしまうことで履いて頂けるようになると思います。少し気になるかも知れませんが、割り切って履いていただくか(周りの人は気にしていません)天気の悪くなりそうなとき用にしていただくか…ということでしょうか。
どうしたら…というときには、写真などで拝見できれば、良い方法をご提案できるかも知れません。
微妙なときもあります。そのまま履いていただくときもあります。
左のお草履は、カカトゴムを交換していただく必要がありそうです。急がないと、お草履本体がやられてしまいます。普段から良くお履きになる方は、まだ大丈夫…と思ってしまうことがあったり、カカトゴムは減らない…と思ってしまっていたりすることがあります。ご注意ください。
真ん中のお草履は、金の色にむらが出ています。…が、補正の方法はないと思います。他人様は見ていない…とお考えになって履いていただければ良いのではないかと思います。
右のお草履は、表面の塗料が薄くなって足の跡がついていますが、どちらかを訪問するのでなければ、足がのって見えませんので、気分だけかも知れません。このお草履も、補正ができません。
お草履は、お気に入りを持っていただくとよいかも知れません。そして、ときどき、お草履の顔を見てあげて元気でいることを確認してあげてください。ていねいに履いていただければ、お草履も歩きやすく対応してくれると思います。ちょっと気になったら、ご連絡いただければ、分かる範囲でお答えいたします。